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名古屋市瑞穂区のちいさな出版社・桜山社(さくらやましゃ)
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刊行予定
既存の枠にとらわれず、「時代を生きている人たちにスポットをあて、著者の個性がたっぷりとつまった一冊」をじっくりと作り込んでいきます。

18冊目 2023年6月

『老いて生きる覚悟 伯母の生きてきた道 私の生きる道』 貝谷アキ子 貝谷京子【著】
老いて生きる覚悟 伯母の生きてきた道 私の生きる道

『老いて生きる覚悟 伯母の生きてきた道 私の生きる道』貝谷アキ子 貝谷京子【著】


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96歳で生涯を閉じた伯母のアキ子を「生き方の手本」として尊敬していた61歳姪の京子。
生前伯母が書き残した文章をもとに、晩年ふたりで過ごした日々を回想し、"老い"と向き合って生きていこうとする姪自身の思いのたけを綴る。
『戦争と私』(貝谷 アキ子著)がきっかけで取材、放送されたドキュメンタリー番組「テレメンタリー『働いた。闘った。』(テレビ朝日系)が2022年度の「貧困ジャーナリズム賞」を受賞!

■「テレメンタリー」→https://www.youtube.com/watch?v=zNcDWR2kab8&t=193s

■戦争の時代を生き、終戦後就職した会社で定年まで勤め上げた貝谷アキ子さん。令和4年、96歳で生涯を閉じました。伯母にあたるアキ子さんを「生き方の手本」として尊敬していた61歳姪の京子さんは、これから先、"老い"と向き合って生きていこうと覚悟をきめます。晩年ふたりで過ごした日々を回想し、生前アキ子さんが残した文章に京子さんが手記を寄せます。生死について立ち止まって考えてほしい一冊です。

【本文より】
二〇二二年の秋、夏に比べると少し元気になった伯母を誘って鶴舞公園に出かけた。(中略)落ち葉の季節で、落ち葉を眺めながら、「死ぬ」ということについて聞いてみた。伯母は常々「長く生きすぎた、もう、早く死んだほうがいい」と言っていた。私は「そんなこと言っても、神様はそう簡単には死なせてくれないんだよ。コロナにかかって入院しても、生きて戻ってきたでしょう」と返し、でも私はいつ死んでもいいと思っているとこぼしたら、逆に「死をそう簡単に語ってはいかん」と嗜(たしな)められた。そして「誰も死ぬということは経験したことがない。死ぬのは怖い。死ということは恐れ多いものだ」と繰り返した。伯母が亡くなるちょうど一か月前のことだ。(第五章「ちょっとお出かけ」京子の戯言より)

【著者紹介】
貝谷アキ子
名古屋市南区木ノ免町(現熱田区木之免町)生まれ。「熱田っ子」として育つ。名古屋女子商業学校(現市邨高等学校)卒業。20歳になる直前に終戦を迎える。高校卒業後、住友金属に勤めるが敗戦により解雇。昭和20年3月12日の空襲で焼け出され、母の実家があった一宮へ。一人暮らしを貫き、戦後就職した株式会社森吉倉庫で定年まで勤め上げる。平成28年、生まれ故郷である熱田区内のグループホームに移り住み、令和4年12月96歳の生涯を閉じる。著書に『戦争と私』(桜山社)。
貝谷京子
名古屋市熱田区出身。南山大学文学部人類学科卒業後、中学校教師、フリーライター、知的障害者施設支援員、日本語教師、外国人行政相談員などに携わる。平成の30年間、「Watakushiつうしん」なる自分勝手なニュースレターを友人知人に宛てて計150号送り続ける。オーストラリアの小学校での日本文化紹介活動(1989年〜1990年)、アルゼンチンでのJICA日系社会短期シニアボランティア(2014年)活動を通しての異文化体験をもとに『オーストラリアだより』(近代文藝社)、『ポジティボ』(幻冬舎)を自費出版。

○判型:四六判 並製
○ページ数:276ページ+口絵4ページ
○定価:本体1,700円+税 定価1,870円(税10%)
○ISBN:978-4-908957-25-3  C0095

INFORMATION
2023/8/2
中日新聞で『老いて生きる覚悟』をご紹介いただきました。
2023/7/1
クレヨンハウス通信で『老いて生きる覚悟』をご紹介いただきました。
2023/6/22
朝日新聞で『老いて生きる覚悟』と関連イベントの案内をご紹介いただきました。

20冊目 2024年3月新刊

『名古屋・青春・時代』 長坂英生【著】
刊行を予定しています。ご期待ください。

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